ザッハトルテ Sacher torte
ザッハトルテは、オーストリアの宰相であり美食家だったメッテルニヒが、16歳の見習いシェフだったフランツ・ザッハに命じてつくらせたのが始まりだといわれています。息子のエドワルド・ザッハは、ウィーンのオペラ座の前にホテル・ザッハを開業。別な説として、メッテルニヒに仕え、ザッハトルテを創製したのは息子のエドワルドだともいわれています。
ザッハトルテの作り方は門外不出とされていました。ところが、ホテル・ザッハの息子とオーストリアの王宮御用達の菓子店デメルの娘との間に縁組があって、デメルにも製法が伝わってしまったのです。
ホテル・ザッハ側は商標をめぐって訴訟を起こし、裁判は7年にも及びました。その結果、ホテル・ザッハのものを『オリジナルのザッハトルテ』とし、デメル側のものを『デメルのザッハトルテ』と呼ぶことになりました。
この論争は『甘い7年戦争』として語りつがれています。
2つのザッハトルテにどんな違いがあるか?
どちらも泡立てた無糖の生クリームをたっぷり添えるのがポピュラーです。
ホテル・ザッハはチョコレートスポンジの間にジャムをはさんでいますが、デメルのザッハトルテはジャムを上にのせています。
ホテル・ザッハは丸い形で『ホテル・ザッハトルテ』と書かれ、デメルは三角形で『エドワード・ザッハトルテ』と書かれています。